ろうそくを並べ、犠牲者を追悼する市民ら=17日午前5時30分ごろ、郡山市開成山公園
郡山市の開成山公園では17日朝、各地で災害ボランティア活動を続ける地元のNPO「ハートネットふくしま」が鎮魂のろうそく500本をともし、犠牲者を追悼した。
メンバーや市民ら15人が、ガラス瓶に立てたろうそくに火をともし、ハートの形と「1.17」の文字を浮かび上がらせた。地震が発生した午前5時46分、兵庫県の方角に向かい黙とうをささげた。
追悼行事は震災翌年の1996年から毎年開いている。ハートネットの吉田公男理事長らが、兵庫県西宮市で支援活動をしたことがきっかけだ。いまは東京電力福島第1原発事故で郡山市などに避難する住民を訪ね、炊き出しやお茶会をして回る。
吉田理事長は「被災地を忘れていないというメッセージを東北から届け続けることが大切だ。4年前に私たちも被災者となった。忘れてほしくないというメッセージも届けなければいけないと思う」と語った。