安倍晋三首相が秋季例大祭に合わせ、靖国神社に奉納した真榊=東京都千代田区で2014年10月17日、梅村直承撮影

 安倍晋三首相は17日始まった靖国神社の秋季例大祭に合わせ、真榊(まさかき)と呼ばれる供え物を奉納した。首相はイタリアで開催されたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議から18日に帰国するが、中国、韓国との関係改善に取り組んでいることを踏まえ、20日までの例大祭期間中の参拝は見送る考えだ。

 真榊は「内閣総理大臣 安倍晋三」名で奉納。私費とみられる。閣僚では塩崎恭久厚生労働相も真榊を奉納した。首相は今年4月の春季例大祭と昨年の春と秋の例大祭でも参拝せず、真榊を奉納している。菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、首相の真榊奉納について「私人としての行動であり、政府として見解を申し上げるべきではない」と述べるにとどめた。

 このほか、衛藤晟一首相補佐官も参拝した。参拝の意向を表明している高市早苗総務相は同日午前の閣議後会見で「一人の日本人として、スケジュールの合う時に参拝する」と改めて明言した。【高橋克哉】