市総合防災訓練で、仮設住宅から弟の啓太君(1)を背負って逃げる野村宗太君(4)=宮城県石巻市で2012年7月8日午前7時16分、小川昌宏撮影

 東日本大震災で約4000人の死者・行方不明者が出た宮城県石巻市で8日、全市民を対象とした総合防災訓練が実施された。スローガンは「とにかく にげっぺ!」。震災後、初の市内全域での防災訓練だったが、参加者は、全市民の約12%にあたる約1万8000人にとどまった。

 訓練は午前7時12分、市内で震度7を観測する地震が発生し、同15分に大津波警報が出された、との想定。市は事前に全戸配布したチラシでは、訓練開始時間を午前7時から8時までの間としか告知せず、防災行政無線で「巨大地震発生」と訓練開始を告げた。仮設住宅で暮らす被災者らが、自分たちで決めた避難場所へ経路を確認しながら避難した。