放射性物質が漏れた日本原子力研究開発機構のJ−PARCハドロン実験施設(手前)=茨城県東海村で2013年5月25日、本社ヘリから撮影

 原子力規制委員会は29日の定例会で、茨城県東海村の加速器実験施設「J−PARC」で発生した放射性物質漏れ事故を受けて、全国にある加速器施設の点検作業を始めることで一致した。田中俊一委員長は「主体的責任は運営元の日本原子力研究開発機構にあるが、(我々)許可する側にも問題があったのではないか」と述べ、現行の放射線障害防止法による規制の在り方についても検討する意向を示した。

 原子力規制庁によると、加速器施設は大学や医療機関など全国に大小合わせて約8000あるため、今後点検対象の施設を絞り込む。J−PARCのハドロン実験施設では、排気ファンを通じて、建屋内で発生した放射性物質を放出させる事態を招いた。排気ファンには放射性物質を取り除くフィルターがなかった。更田(ふけた)豊志委員も「施設に設計ミスやプログラムミスがあったのではないか」と述べた。【鳥井真平】