東京電力福島第1原発事故に伴い警戒区域とされた福島県双葉町が28日、「帰還困難区域」と「避難指示解除準備区域」に再編される。これで原発20キロ圏内に設定された警戒区域はすべて解消される。ただ、町の人口の96%に当たる約6270人が、原則として立ち入りできない帰還困難区域となるなど、実際には帰郷できない状況が続く。

 原発事故で国は、福島県内で空間放射線量の高い11市町村に避難区域を設定。警戒区域、計画的避難区域としていた地域を昨年4月以降▽年間被ばく線量50ミリシーベルト超の「帰還困難」▽50ミリシーベルト以下〜20ミリシーベルト超の「居住制限区域」▽20ミリシーベルト以下の「避難指示解除準備」−−の3区域に再編している。「居住制限」「解除準備」の2区域は日中の立ち入りが可能。これで、見直しが済んでいないのは計画的避難区域の川俣町山木屋地区のみとなる。

 避難区域全体では11市町村で計約8万4000人が住み、うち事故から最低6年間は戻れないとされる帰還困難区域は約2万5000人にのぼる。