新防衛大臣にして、初の女性首相候補
稲田朋美さん(57)は弁護士を経て、政界入り。当選回数はまだ4回ながら、安倍首相と思想信条が近く、将来の女性首相候補と呼び声も高い。

「夫婦別姓運動はまさしく、一部の革新的左翼運動、秩序破壊運動に利用されているのです」
2010年に出版された、稲田さんの著作「私は日本を守りたい 」より。稲田さんがとりわけ強い思いを込めて、反対しているのが、選択的夫婦別姓法案だ。稲田さんにいわせると、この法案は「亡国法案」である。

なぜなら、夫婦別姓は家族のつながりを「希薄化させる」から。「いま日本社会が取り戻すべきは、家族の一体感であり、夫婦・親子の絆ではないかと思います」

「家族の絆を強めるためには、やはり夫婦が同姓でいることが好ましい。これは長い日本の歴史の営みのなかで、ごく自然にみなが受け入れてきたことで、なぜわざわざ破壊する必要があるのか」

この法案を推進する議員は稲田さんからはこう見える。「彼らの本心はマルクス主義のテーゼに従って結婚制度や戸籍制度の廃止、さらには家族の廃止を最終目標にしている、そんなふうに見えます」

稲田さんの歴史観
稲田さんによると、第2次世界大戦後、アメリカやイギリスなどの連合国側が、日本の戦争指導者を裁いた東京裁判は「裁判と呼ぶに値しない」。

「『文明の裁き』とは逆の正反対な野蛮な裁判、端的にいって『裁判』と呼ぶに値しない」。では、なんと呼ぶべきなのか。「私たちは少なくとも『東京裁判ごっこ』と呼ぶべきです」(前掲書より)

稲田さんの原点
「東京裁判の欺瞞に気づいた」稲田さんは、学校で教えられてきた歴史が一方的であることを知って「愕然とした」。歴史問題に関する訴訟なども手掛けるようになり、自民党の若手議員の前で講演をする。その依頼をしたのが、安倍首相だった。これが政界入りのきっかけになる。

「(いまの憲法の)前文だけ読んでも、まじめに勉強すれば、反日的になるような自虐的な内容です」前掲書より。稲田さんはいまの憲法はもちろん改憲すべきという立場。

自衛軍の創設と中国への警戒感
憲法改正で重視しているのは9条。自衛軍の創設と、集団的自衛権を認めるべきだと主張する。「目をつぶっても隣が中国であることは変わりません。何も戦争をしようというのではありませんが、自分の国を自分たちで守るための措置だけはしておく必要があります」(前掲書より)

靖国神社への思い
稲田さんが総理の靖国神社参拝にこだわる理由。「いかなる歴史観に立とうとも、自分の国のために命を捧げた人々に対して、その国を代表する者が感謝と敬意を表すことができない国に、モラルの再興も安全保障もありえないからです」(前掲書)