土石流の発生に備えて新たに設置された監視カメラ(手前)。砂防ダムの周辺にたまった土砂を取り除く作業も急ピッチで進められていた=長野県木曽町で2014年10月3日午前10時25分、幾島健太郎撮影

 御嶽山(おんたけさん)の噴火で積もった火山灰の影響で土石流が発生する恐れがあるとして、ふもとの長野県王滝村と木曽町が警戒を強めている。台風18号も接近しており、住民らは「集落が孤立しないだろうか」などと、雲が重く垂れこめた空を不安そうにながめる。国や県は河川に設置した監視カメラなどを使って警戒態勢を強化した。

 王滝村は3日午前6時55分、防災無線を通じて全409世帯(865人)に注意を呼びかけた。集落に達する土石流の恐れは少ないとしつつも、河川への立ち入りを避け、川沿いの住民は異常を感じたら直ちに安全な場所に避難するよう呼びかけている。午後には、土石流が起きれば孤立の恐れのある滝越(たきごし)地区(15人)で避難基準に関する説明会を開く予定だ。

 村中心部から西へ約10キロに位置する同地区は、中心部と連絡する道路が村道1本のみ。朝から農作業をしていた三浦雪雄さん(89)は「雨による土石流で、橋が流されたり道が塞がったりするのが怖い。火山灰が山の上でたまって土石流が起きやすくなっているはず。集落が孤立しないか心配だ」と話した。村役場近くに住む農業、中越学さん(70)も「噴煙による被害はなく、心配なのは土石流。起きる前には川が濁るだろう」と不安そうな表情を浮かべた。