雪の残る御嶽山の山頂付近で捜索する自衛隊員ら(16日午前10時42分、読売ヘリから)=竹田津敦史撮影
56人が死亡した御嶽山(おんたけさん)(3067メートル、長野・岐阜県境)の噴火で、警察、消防、陸上自衛隊による合同救助隊は16日朝、後方支援も含めてこれまでで最多の1961人態勢で捜索を開始した。
長野県災害対策本部によると、捜索は午前6時に始まり、958人が三つの登山口から入山。登山道の周辺や脇道に行方不明者がいないか調べながら、山頂を目指した。埼玉県警や東京消防庁などのヘリコプターによる上空からの捜索も本格化し、常時2機が山頂周辺を飛び、火口付近や急斜面に所持品などの手がかりがないか、乗員が双眼鏡で調べている。
山頂の剣ヶ峰には5センチの積雪があり、前日に続いて雪との闘いが続いている。剣ヶ峰付近の午前8時半の気温は1度。雪の下の地面は凍結している。午前9時までに隊員2人が体調不良を訴え、途中で下山した。