御嶽山山頂付近で見つかり斜面を搬送される登山者(下)と続けられる捜索=11日午後、共同通信社ヘリから
御嶽山の噴火で、長野県警は11日、同日の捜索の結果、大きな岩に挟まった状態で見つかったのは、男性1人のほか、別人の体の一部だったと発表した。男性の死亡を確認するとともに、身元を長野県南箕輪村の団体職員、高木啓光さん(37)と特定した。死因は損傷死で、犠牲者は計56人となった。
噴火から2週間。高木さんは長野県災害対策本部が行方不明としていた8人に含まれ、残る不明者は7人。
県警や自衛隊によると、いずれも発見場所は、頂上の剣ケ峰下の急斜面。捜索隊がバールなどで岩を動かし運び出した。体の一部は複数見つかり、県警がDNA鑑定を進め、同一人物かどうか調べる。