矢部川の堤防の決壊で周囲を泥水で囲まれた六合小学校(中央)=福岡県柳川市大和町六合で2012年7月14日午後5時1分、本社ヘリから加古信志撮影
町が泥水の湖にのみ込まれていた−−。
14日午後5時過ぎ、本社ヘリで福岡県柳川市上空を飛んだ。堤防が決壊した同市大和町六合の現場は、巨大な手が堤防をもぎ取ったかのように、長さ50メートルほどにわたってなくなっていた。
そこからとめどなく流出する泥水。のみ込まれた町では、住宅や小学校、ビニールハウス、老人ホームなど大きな建物が点々と浮かぶ。道路は完全に水路と化し、動けなくなった車は屋根だけが水面に出ていた。