豪雨で山の斜面が崩れ(奥)、住宅街の一部が巻き込まれた現場=秋田県仙北市田沢湖田沢で2013年8月9日午後6時34分、本社機「希望」から久保玲撮影  9日午前11時35分ごろ、秋田県仙北市田沢湖田沢の山林で土石流が発生、ふもとの民家など9棟が巻き込まれ全半壊した。住人21人のうち、2世帯の男女5人(93〜54歳)の行方が分からず、県警仙北署や地元消防などが計280人態勢で捜索。2次災害の恐れがあるため同日夕いったん打ち切った。10日午前5時から再開する。  同署によると、全壊したのは民家5棟と空き家3棟の計8棟。このうち羽川喜一郎さん(93)方で、喜一郎さん、妻ナツさん(88)、息子の一夫さん(61)、嫁の龍子さん(54)の家族4人▽1人暮らしの羽根川稔さん(58)方で羽根川さん−−が行方不明になっている。稔さんの兄で近くの無職、羽根川次吉さん(66)は「弟の家を見に行くと屋根だけになっていた。無事でいてほしい」と心配そうに話した。  住人のうち女性1人(62)が救出されたが意識不明の重体、女性2人(77、59歳)が左肩骨折などで重軽傷。他の住人は無事だった。  市によると、現場は先達地区と呼ばれる集落で、地区にある荷葉岳(かようだけ)(標高1254メートル)山腹が435メートル地点から崩れたとみられる。市の記録では同地区で土石流が起きたのは戦後初めて。市は地区の55世帯152人に避難勧告を出し、午後5時現在88人が田沢湖総合開発センターに避難した。また知事を通じ自衛隊の災害派遣を要請、陸自第21普通科連隊から約150人が捜索に加わっている。