増水した河川にえぐり取られたのり面=島根県江津市で2013年8月24日午後6時35分、竹内紀臣撮影

 24日未明から島根県西部を中心に大気の状態が非常に不安定になり、24時間雨量が江津(ごうつ)市で観測史上最大の413.5ミリ(午後2時現在)に達するなど記録的大雨となった。気象庁は同県に対し、30日から運用を始める「特別警報」に相当するとして「直ちに命を守る行動を取って」と警戒を呼びかけた。

 島根県などによると、邑南(おおなん)町で田畑の様子を見に行ったとみられる男性(86)が行方不明になっている。江津市と浜田市では土砂崩れで住宅計3棟が倒壊。浜田市、江津市、邑南町など2市3町で約1万4000世帯の約3万6000人に避難勧告が出された。江津市では昼前に約400人について避難指示に切り替えられたが、解除された。床上・床下浸水も両市などで計239件発生した。

 気象庁によると、江津市では1時間に92.5ミリの猛烈な雨を観測。3時間雨量は201ミリと平年の8月1カ月分を大きく上回り、数十年に1度レベルの大雨などに出す特別警報の発表基準に達した。

 同庁によると、山陰沖から北陸地方に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大雨となった。25日にかけても西日本を中心に局地的に猛烈な雨が降る見込みで、同日朝までの24時間予想雨量は九州北部、中国地方の多い所で250ミリ。記者会見した横山博予報課長は「島根県だけでなく、他県も警戒を」と呼びかけた。