孤立集落となっている岩泉地区月出から自衛隊のヘリコプターで避難した人たち=岩手県岩泉町の岩泉中学校で2016年9月4日午前8時46分、宮間俊樹撮影

 岩手県は4日、台風10号で大きな被害が出た同県岩泉町で、新たに2人の遺体が見つかったと発表した。町内では依然として6人と連絡が取れておらず、県警は氾濫した小本川(おもとがわ)に流されるなどして行方不明になった可能性があるとみて捜索している。一方、同町は4日、台風12号が近付いていることを受け、大雨による被害の拡大を防ぐため町内全域(4587世帯9947人)に避難指示を出した。(社会面に関連記事)

 県は同町と久慈市で孤立している計394世帯800人全員を、5日までにヘリコプターなどで避難させるよう調整している。町によると、町内の孤立地区では4日に陸上自衛隊のヘリなどで住民157人が町内のホテルなどに避難。だが、集落にとどまる意向を示す住民もいて、町職員らが説得を続けている。避難指示に伴い、ボランティアの受け入れは中断された。

 岩手県内で見つかった死者は16人(岩泉町15人、久慈市1人)。このうち同町の1人について、県は台風との関連の有無を調べている。一方、北海道では4日、道警が清水町で行方不明になっている男性2人について捜索を続けたが、発見には至らなかった。北海道での死者は2人。【一宮俊介、深津誠、村山豪】