鬼怒川の堤防が決壊し、住宅地に水が流れ込んだ=10日、茨城県常総市(本社チャーターヘリから)(写真:夕刊フジ)
豪雨が濁流となり、河川の堤防を激しく押し流す-。記録的な大雨に襲われた宮城県で11日、大崎市を流れる渋井川の堤防が決壊し、広範囲で浸水し住民が孤立。仙台市では延べ41万人以上に一時、避難勧告が出た。茨城県常総市などで26人が行方不明となり、警察や自衛隊などが救助活動を続けている。これまで豪雨での死者は3人で被害は今後、拡大する恐れがある。この惨状をもたらした原因について専門家は、雨の“量産現象”「線状降水帯」を指摘した。
想定外の大雨が容赦なく襲っている。
気象庁は11日未明、宮城県に「これまでに経験のないような大雨になっている」として特別警報を発表した。
東北各地は10日夜から11日朝にかけて、川の氾濫や住宅への浸水などの被害が相次ぎ、宮城県大和町で住民が一時、孤立。仙台市が延べ41万人以上に一時、避難勧告を出すなど多くの自治体で避難指示や避難勧告が出された。11日午前、同県大崎市の渋井川の堤防が決壊し、40人以上が孤立しているとの情報があり、住民から救助要請が相次いでいる。