商業施設「アピタ」の屋上へ救助に来た自衛隊のヘリに乗り込む人たち=茨城県常総市で2015年9月11日午前6時38分、大西岳彦撮影

 記録的な大雨で10日に鬼怒川堤防が決壊し大きな被害が出た茨城県常総市では、一夜明けた11日、水につかった住宅地や商業施設に取り残された人たちの救出作業が本格化した。住民らは駆け付けた自衛隊員らの姿に「命だけは助かった」と胸をなで下ろした。栃木県では泥が覆う自宅や商店で、住民たちが普段の生活を取り戻そうと掃除などを始めた。しかし、北上する雨雲は東北地方にも大雨を降らせ、被害地域は拡大し続けている。【加藤栄、山田奈緒】

 客58人と従業員83人が取り残された常総市本石下のショッピングセンター「アピタ石下店」では、全員が浸水した1階から逃れ、2階に避難した。運営するユニーグループ・ホールディングスによると、2階の100円ショップの飲料や食料品などを食べ、売り場にある寝具などを利用して一夜を過ごした。1階売り場は80センチほど浸水、商品も多くが水没したが、大きな混乱はなく、11日午前までに自衛隊のヘリコプターなどで全員救出された。