ヘリコプターで救助され、石下総合運動公園で担架に乗せられる住民=11日午前9時11分、茨城県常総市 (川口良介撮影)(写真:産経新聞)

 鬼怒川の堤防決壊から一夜明けた11日朝、茨城県常総市では自衛隊による救出作業が本格化した。

 同市新井木町の高台では、50人以上の自衛隊員が建物に取り残された住民らを次々とボートで救出していった。救出された住民は、隣接するかすみがうら市内の避難所に、自衛隊車両で運ばれた。孤立している地域との間には約10艘のボートが往復、住民らは一様に疲れ切った表情をみせた。

 犬を抱きかかえながら救助される人や、大きな荷物を持っている人がいたほか、乳児を連れている若い母親の姿もみられた。

 新井木町地区で孤立していた戸塚信市さん(72)は「10日は浸水しなかったので大丈夫だと思っていたら、11日の午前4時ごろから水が入ってきた。こんな水害は初めてだ。昨日は不安でほとんど眠れなかった。家の中はがれきや泥でひどい状況になっている」と話した。