冠水した道路をボートで避難する人たち=11日午前、茨城県常総市

 関東や東北地方を襲った記録的な豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では11日、行方の分からない人がさらに増え、計22人になった。
 気象庁は同日未明、宮城県に大雨特別警報を発表。同県大崎市で渋井川の堤防が決壊し、約1000人が住む地区が冠水して多くの住民が取り残されている。同県栗原市では女性が車ごと水没しているのが見つかり、死亡が確認された。
 栃木県日光市で重体になっていた社会福祉施設職員の佐藤悦史さん(25)は11日午前に死亡。同県鹿沼市の女性を含め、豪雨災害の死者は計3人となった。
 茨城県によると、常総市内で救助を要請した後、連絡が取れない人が22人いる。60代と70代の男性が流されたほか、数人が家ごと流されたとの目撃情報があり、確認を急いでいる。
 同県や国土交通省によると、10日午後0時50分ごろ、大雨で増水した鬼怒川で左岸の堤防が決壊し、住宅地約32平方キロが浸水した。決壊の範囲は約140メートルに広がり、約6500棟が浸水したほか、家屋が流されるなどした。