大雨の影響で鬼怒川(右)の堤防が決壊し、流れこんだ濁流にのまれた茨城県常総市の住宅街=2015年9月10日午後1時24分、本社ヘリから

 台風18号から変わった温帯低気圧と日本の東の海上を北上する台風17号の影響で、関東と東北地方は10日、記録的な大雨が降り、茨城県常総市新石下で鬼怒川の堤防が決壊、浸水域は約20平方キロに及び、約6500棟が浸水した。県によると、同市内で12人が行方不明になっているという。また警察庁によると、決壊現場周辺では午後11時現在、約690人が取り残され、警察や自衛隊が捜索・救助活動を続けている。

 このほか、栃木県鹿沼市の土砂崩れ現場で女性が心肺停止状態で見つかった。栃木県日光市では、作業をしていた男性が排水用土管に吸い込まれ意識不明の重体。気象庁は、10日未明から朝に栃木、茨城県で発表した大雨の特別警報を、夜に一部自治体で解除した。

 国土交通省関東地方整備局などによると、午前6時過ぎから常総市と茨城県筑西市の計3地点で川の水位が堤防を越えてあふれる「越水(えっすい)」が発生。さらに、下流の常総市新石下で午後0時50分ごろに堤防が約20メートルにわたり決壊、夕方段階では約140メートルに拡大した。鬼怒川の決壊は1949(昭和24)年以来。鬼怒川を含め、栃木、茨城両県では、決壊・破堤が6河川6カ所、越水が16河川18カ所で起きた。