大雨で鬼怒川が決壊し、冠水した常総市。左上と中上の堤防が決壊した=茨城県常総市で2015年9月10日午後4時39分、本社ヘリから

 気象庁は18日、茨城県で鬼怒川の堤防が決壊するなど各地に大きな被害をもたらした今月9~11日の大雨をまとめて「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名した。同庁は大きな被害をもたらした自然現象について、正確な記録や教訓を残す目的で名前を付けている。

 豪雨の原因については、積乱雲の集まりである帯状の「線状降水帯」が12時間以上にわたり10個以上も次々と発生し、関東から東北地方へ発達しながら北上したと説明。この異例な気象の背景として、(1)台風18号から変わった日本海上の温帯低気圧に向かって南東風が吹き込む(2)日本の東海上にあった台風17号周辺からも湿った空気が流入(3)さらに上空では西日本にあった気圧の谷の東側で南風が強まる--という積乱雲のできやすい状態が長く続いたとした。

 昨年8月の広島市の土砂災害では、大雨の原因となった線状降水帯は1個だったという。【関谷俊介】