鬼怒川の水量はまだ多いが、周辺のホテル、旅館は通常通り営業している=16日午後、栃木県日光市(伊沢利幸撮影)(写真:産経新聞)

 国内有数の観光地・栃木県日光市の鬼怒川温泉は鬼怒川の両岸に旅館やホテルが連なっており、東日本豪雨で一部旅館の施設が流されるなどしたが被害自体は限定的だった。大半が営業しているが、直結する東武鉄道の運休が続き、茨城県常総市の堤防決壊など「鬼怒川という名前へのマイナスイメージ」(関係者)もあってキャンセルが相次いでいる。

 「ウチは被害はなかったけど、鬼怒川の濁流や旅館の被害映像などが繰り返し報道されたせいかキャンセルが多い。東武鉄道が運休しているのも大きい」。鬼怒川温泉にある老舗旅館の女将(おかみ)(76)は、ため息をついた。

 大雨による土砂崩れなどで、東武鉄道は日光線と鬼怒川線、宇都宮線がそれぞれ一部区間で運休。日光、鬼怒川両線は18日に全線で再開見込みだが、橋げたが流出した宇都宮線の全面復旧のめどは立っていない。

 鬼怒川温泉旅館組合によると、これまでに加盟する宿泊施設のキャンセルは約3400件以上にのぼっている。客離れを食い止めようと、宿泊客を対象に臨時のシャトルバスを運行するなどして対応している。