行方不明者の捜索をする地元の警察官ら=岩手県岩泉町で2016年9月30日午前9時50分、宮武祐希撮影

 台風10号による豪雨被害から1カ月となった岩手県は30日、県内避難者は岩泉町と田野畑村で計357人に上ると発表した。一方、男性2人が行方不明となっている北海道清水町の災害対策本部は30日、2人の捜索を打ち切った。何らかの手がかりが見つかれば再開するとしている。

 岩手県では20人が死亡、3人が依然行方不明。住宅被害は全壊379棟、半壊2120棟、床上浸水147棟など計4045棟で、被害額は計1411億5658万円で、記録が残る1940(昭和15)年以降、東日本大震災を除く自然災害による被害では過去最悪となった。調査の進捗(しんちょく)率は6割程度で、被害額は膨らむ見通し。

 この日の記者会見で、岩泉町の伊達勝身町長は「(仮設住宅の入居を)雪が降る前に全員終えたい」と述べた。

 町内には震災で建設した仮設住宅約60戸の再利用が可能で、新たに約300戸を建設して10月中旬からの入居を目指している。【近藤綾加、佐藤裕太、鈴木斉】