来春から解体作業が始まる東京電力福島第1原発2号機=2013年8月、本社ヘリから

 政府と東京電力は、炉心溶融した福島第1原発3基のうち唯一、原子炉建屋が残っている2号機について、来春から建屋上部の解体作業に着手することを決めた。26日発表する廃炉工程表に盛り込む。

 2号機の原子炉格納容器には、溶け落ちた核燃料が548体、使用済み核燃料プール内には615体残っており、その取り出しのためには建屋を解体し、作業環境を整える必要がある。1、3号機は福島事故の際、水素爆発で建屋の屋根や壁面が吹き飛んだが、2号機はそのまま残っているため内部の放射線量が高く、廃炉作業の妨げになっていた。

 解体作業では、周辺への放射性物質の拡散を抑制できるかが課題になる。東電は放射性物質を含む粉じんの舞い上がりを抑える飛散防止剤を散布するなどの対策を実施し、2018年度までに解体を終える計画だ。

 撤去後は、20年度までにプール内の燃料を取り出すクレーンなどを設置し、早ければ20年8月から取り出しを始める。

 格納容器内の溶融燃料については、21年中に1~3号機のいずれかで取り出し作業を開始し、51年ごろまでにすべての作業を終えるとしている。【斎藤有香、鳥井真平】