東京電力福島第1原発事故は、3月11日で発生から5年を迎える。写真は廃炉作業が続く福島第1原発。手前右から1、2、3、4号機。後方は汚染水のタンク群=24日撮影

 東京電力福島第1原発事故は、3月11日で発生から5年を迎える。
 敷地内の放射線量は下がり、作業環境は改善したが、炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機は依然高い放射線量に阻まれ作業が難航、増え続ける汚染水との闘いも終わりが見えない。現場では今も、1日7000人近くが働いている。
 22日、福島第1原発に入った。昨年5月に完成した大型休憩所7階から構内を見渡すと、汚染水を保管するタンクがびっしりと並んでいた。現在約1100基。タンクを設置できる平地は少なくなった。
 土や草木をはぎ取り、モルタルを吹き付けて表面を覆う「フェーシング」が進んでいる。放射線量を下げるだけでなく、雨水が土に染み込んで地下水になり、建屋に流入して汚染水が増えるのを防ぐ役割がある。
 樹木は伐採され、タンク群とフェーシングで構内は灰色に染まったが、作業環境は改善した。
 2011年11月、事故後初めて第1原発が公開された時、報道陣は20キロ南のJヴィレッジで防護服に着替え、3キロ手前で全面マスクを装着した。
 今は放射線量が下がり、敷地の9割で全面マスクが不要になった。大型休憩所には食堂もある。定食やカレー、麺類が各380円。「ワンコイン(500円)で食べ、飲み物を買える値段にした」(東電)。1日2000食が提供される。