高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市で

 日本原子力研究開発機構の松浦祥次郎理事長は23日、大量の機器の点検漏れにより、事実上の運転禁止命令が出ている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)について、保守管理体制などの改革に関する報告書を下村博文文部科学相に提出した。

 報告書は「全ての対策が実行され、成果も表れてきている」として、集中改革期間を終了するという内容。これに対し、下村文科相は「保守管理などに関する職員への意識の浸透、能力向上に関しいっそうの努力が必要で、まだ国民の理解を得られる状況でない」と改革継続を求めた。

 今月末で任期満了となる松浦理事長は提出後に記者会見し、命令解除の目標が達成できなかった理由について「保守管理などの体制は出来上がったと思うが、現場に定着させるにはさらに改善の必要がある」と説明した。

 もんじゅは2013年5月、点検漏れで、原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受けた。【大場あい】