4号機の燃料プールから取り出される未使用燃料の入ったキャスク=20日午前、福島県大熊町の東京電力福島第一原発(代表撮影、一部画像を加工しています)(写真:産経新聞)

 東京電力は20日、福島第1原発4号機で燃料貯蔵プールからの燃料取り出しを完了した。この日は最後に残った未使用燃料4体を収めた輸送容器をプールから取り出す作業を報道陣に公開。福島第1で燃料取り出しが終了したのは初めてで、4号機のリスクはほとんどなくなった。

 この日の作業は午前10時ごろから始まり、専用のクレーンで輸送容器をゆっくりと吊(つ)り上げた。午前10時45分ごろ、輸送容器が水中から取り出されると、水面が青白く光るプールには空の燃料ラックが残った。取り出した燃料は近く、6号機のプールに移される。

 4号機の原子炉建屋は事故当時、定期検査中で炉心に燃料はなかったが、水素爆発で損傷。1~4号機の中で最も多い1535体の燃料がプールに保管されていたため、その取り出しが最優先の課題とされた。

 このうち強い放射線を出す使用済み燃料は平成25年11月から約1年かけ、先月5日に1331体全ての取り出し作業が完了。同15日からは、残る未使用燃料の取り出しを始めていた。