定期検査のため運転を停止している玄海原発1号機(手前右)=佐賀県玄海町で、本社ヘリから矢頭智剛撮影

 九州電力は13日、玄海原子力発電所1号機(佐賀県玄海町)の再稼働に向けた安全評価(ストレステスト)の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。九電の原発5基は5月までに提出しており、これで全6基の評価結果が出そろった。

 評価結果によると、地震は想定する加速度540ガルに対して1.61倍まで、津波は想定する高さ2.1メートルに対して13メートルまで原子炉の冷却手段を確保できる。全交流電源喪失の対策は高圧発電機車などを配備することで、原子炉は緊急安全対策前の5時間から約65日後まで電源を確保できる時間が延びた。

 玄海1号機の原子炉圧力容器が予想を上回って劣化していた問題を巡っては、保安院が7月に「2033年までは十分健全」とする見解をまとめた。

 玄海1号機は昨年12月、同4号機より約1カ月早く定期検査入りしたが、安全評価の提出は逆に約3カ月遅れた。九電は「劣化の問題と安全評価の提出時期は関係ない」と劣化問題の影響を否定している。【中山裕司】