東京電力福島第1原発1号機=2013年8月31日、本社ヘリから

 東京電力は15日、福島第1原発1号機を覆うカバーの解体作業を2015年3月から始めると発表した。当初は今夏から始める予定だった。これに伴い、1号機最上階のがれき撤去作業開始は、工程表より半年遅れの16年春にずれ込み、使用済み核燃料プールからの燃料取り出しも遅れる見通しになった。

 昨年8月、3号機最上階でのがれき撤去作業で、放射性物質を含む粉じんが飛散した問題を受け、再発防止策や地元自治体への説明に時間がかかったことなどが影響した。解体作業の事前調査のため、東電は30日にカバーの屋根を一部取り外し、がれきの分布や粉じんの飛散状況を調査。12月上旬から建屋周辺で凍土遮水壁の工事が始まるため、来年3月まで屋根を元に戻すという。【斎藤有香】