関西電力高浜原発の(左から)1号機、2号機、3号機、4号機=高浜町で2014年11月、本社ヘリから山崎一輝撮影

 関西電力は30日、運転開始から40年前後がたつ高浜原発1、2号機(福井県)の運転期間を20年延長し、60年にすることを原子力規制委員会に申請した。原発の運転期間は東京電力福島第1原発事故後に改正した原子炉等規制法で原則40年に制限しているが、1度だけ最長20年延長できる。老朽原発の延長申請は全国初。

 実際の延長には、運転延長の認可のほか、再稼働に必要な安全審査の合格と工事計画の認可が必要だ。高浜1、2号機は来年7月までにすべての審査を終えなければ廃炉になる。

 同様に来年7月が審査期限の九州電力玄海原発1号機(佐賀県)など5基は廃炉になった。政府が「原発は20~22%」とした2030年の電源構成を実現するには新増設がなければ、老朽原発十数基の運転延長が不可欠で、審査の動向はエネルギー政策に大きな影響を与える。