浜岡原発。東側の手前右手が5号機=本社ヘリから木葉健二撮影

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)5号機の原子炉内などに昨年5月に海水約400トンが流入した問題で、原子力規制委員会は19日、専門家による「監視・評価検討会」の設置を決めた。原子炉内への海水流入は過去に例がなく、炉や燃料への影響などについて意見を聴く必要があると判断した。

 メンバーは更田豊志委員を中心に、腐食などが専門の勝村庸介・東京大教授▽酒井潤一・早稲田大教授▽柴田俊夫・大阪大名誉教授が加わる。田中俊一委員長は「大変な事態。長期的に監視してほしい」と述べた。

 海水流入は、政府の要請で原子炉を停止した直後の昨年5月14日に発生。発電用タービンを回した後の水蒸気を冷やして水に戻す「復水器」内部で、冷却用の海水を流す配管が破れ、海水の混ざった水が原子炉内を循環した。中部電の調査で、制御棒駆動機構など重要機器にさびが見つかり、規制委の前身の経済産業省原子力安全・保安院が専門家会議で影響を調べていた。【西川拓】