ロボットが撮影した格納容器内部の地下につながる扉付近。大きな障害物は見られなかった=10日、福島第1原発1号機(国際廃炉研究開発機構提供)(写真:産経新聞)

 東京電力が13日に公開した福島第1原発1号機の格納容器内部の映像は、鮮明に撮影されており、事故から4年たってようやく内部の状況が明らかになってきた。しかし、いまだに高い放射線量を計測しており、溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出しが最難関になっている状況が改めて確認された。

 ロボットは幅約7センチ、長さ約60センチの細い形状で、容器に達したときに幅約30センチのコの字形に広がる。10日に投入されたが、ケーブルか車輪が網の目状の床に引っかかり、動かなくなった。

 しかし東電が遠隔操作を通して得られたデータを分析したところ、容器内の温度は20度前後だが、放射線量は最高で毎時9・7シーベルトと、人が数時間浴びれば死ぬレベルだったことが分かった。

 容器内の映像を見て、東電関係者が安堵(あんど)したのは、地下につながる扉がある付近に障害物がなかったことだ。地下の中心部にはデブリがたまっているとみられ、扉付近に大きな障害物があると、デブリに近寄れなくなる可能性があったからだ。