原子炉停止作業中の高浜原発3号機(手前のドーム)=2016年3月10日午後3時28分、高橋一隆撮影

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を受け、関電は10日午後7時59分、フル稼働していた3号機(出力87万キロワット)を停止させた。運転中の原発が仮処分で停止するのは初めて。

 高温・高圧状態で運転を続ける原発を急停止させ、温度や圧力を急激に変化させると原子炉に負担がかかるため、原発設備の安全性を確認するなどした上で作業には約10時間かけた。手順は通常の定期検査時と同じで、午前10時に作業に入った。作業の一部は報道陣に公開され、午後5時2分に出力を5%程度にまで下げ、運転員がスイッチをひねって送電を中止した。約3時間後に核分裂反応を抑える制御棒を全て挿入し、原子炉が止まった。

 核燃料を原子炉から取り出すかどうかは、停止期間がどうなるかを見極めてから判断する方針という。