関西電力高浜原発(手前から)1号機と2号機=福井県高浜町で2016年6月15日午後3時45分、本社ヘリから梅田麻衣子撮影

 原子力規制委員会は20日、運転開始から40年以上が経過した関西電力高浜原発1、2号機(福井県)について、最長20年にわたって運転期間を延長することを認可した。原発の寿命は原則40年に制限されているが、運転延長が認められるのは今回が初めて。関電は2019年10月以降、2基を再稼働する方針で、1号機は最長34年11月まで、2号機は同35年11月まで運転が可能になる。

 1号機の運転開始は1974年11月、2号機は75年11月で、それぞれ41年7カ月、40年7カ月経過。東京電力福島第1原発事故後の法改正で原発の運転期間は原則40年に限られ、期限までに規制委が認めれば1回だけ最長20年延長できる。

 高浜原発の2基の場合は来月7日が期限で、それまでに新規制基準への適合を確認する安全審査の合格に加え、設備の詳細設計をまとめた工事計画の認可、老朽化の影響を調べる運転延長の認可の二つの手続きを終える必要があった。安全審査には今年4月20日に合格。工事計画は6月10日に認可され、運転延長の手続きだけが残っていた。

 審査では、全長約1300キロに及ぶ電気ケーブルの防火対策が焦点となっていたが、関電は6割については難燃性に交換し、交換が難しい場所では防火シートで巻くなどの延焼防止対策を示し、規制委も認めた。また、原子炉の劣化状況などを詳しく調べる「特別点検」も実施し、支障がないことを確認した。

 一方、蒸気発生器など1次系冷却設備の耐震確認作業については、数年程度かかるとみられていたが、規制委が実施を認可後に先送りした。