再稼働を目指す川内原発1号機(右)と2号機=鹿児島県薩摩川内市で2014年7月、本社ヘリから須賀川理撮影

 九州電力は5日、川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働に必要な補正書の提出が、当初の5月末から9月末にずれ込むことを明らかにした。原子力規制委員会による補正書の審査のほか、地元同意の期間を考慮すると、10月ともみられていた再稼働の時期は越年の可能性が高くなった。

 原発依存度が約4割と高い九電だけに、今冬の電力供給が今夏に続き逼迫(ひっぱく)するとみられる。

 補正書には、工事計画変更と運転管理を盛り込む保安規定変更の2件がある。

 5日開かれた規制委の審査会合で、補正書の進ちょく状況を問われた九電は「想定した地震や津波を見直したことで、さまざまな変更を迫られている」と報告。提出資料は5万ページに及ぶといい、中村明・上席執行役員は「9月末にずれ込む」と説明した。

 規制委の更田豊志(ふけたとよし)委員は会合で、「時間をかけるのは九電の判断だが、また再提出とならないように確認した上で提出してほしい」と注文した。

 規制委は7月、川内原発が、地震など安全対策を盛り込んだ新規制基準には対応できたとして、全国の原発で初の「合格」となる審査書案を公表した。しかし、審査完了には2件の補正書も規制委から認可を得なければならない。