浜岡原発=静岡県御前崎市で2016年5月、本社ヘリから丸山博撮影

 中部電力は27日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)の事故時に放射性物質の放出を大幅に低減させる「フィルター付きベント(排気)」の設置工事で、設計と異なる施工が見つかったと明らかにした。9月末に予定していた工事完了は、少なくとも数カ月遅れる見通し。

 中部電によると、ベントの配管をコンクリート壁に固定するため、くいを溶接した金属製プレート(30センチ四方)が壁に埋め込まれていた。今年8月、コンクリート壁の一部がはがれ、プレートのくいの一部が折れたり変形したりしているのが見つかった。設計と異なる方法で溶接し、強度が不足したためという。

 中部電は浜岡原発3、4号機の安全審査を原子力規制委員会に申請中で、当初、4号機の安全対策工事は今年9月に完了予定だったが、7月に延期を発表していた。【井上知大】