完成した中部電力浜岡原発の防波壁=静岡県御前崎市で2015年12月26日、本社ヘリから望月亮一撮影

 中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)で2011年から建設している防波壁の本体部分が26日完成した。壁の両端の盛り土は16年3月に完成し、全体の工事を終了する予定。

 遠州灘に面する浜岡原発は南海トラフ巨大地震の想定震源域にある。防波壁は海抜22メートル、全長1.6キロ。工事は東日本大震災後に高さ18メートルで始まったが、南海トラフで国が想定した津波の高さが計画を上回っていたことから4メートルかさ上げした。

 中部電力は浜岡原発3、4号機の再稼働を目指し、原子力規制委員会に安全審査を申請している。安全対策工事は4号機が16年9月、3号機は17年9月に終える予定で、総工費は3500億~4000億円に上る見込み。ただし、30キロ圏の自治体との安全協定締結交渉が難航するなど合意形成の見通しは立っていない。【井上知大】