東京電力福島第2原発3号機の使用済み燃料プールの様子=2015年3月20日撮影(東電提供)

 22日に発生した福島県沖を震源とする地震で、東京電力福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールでは冷却が一時停止。

 廃炉作業中の第1原発でも津波警報で放射能汚染水の処理作業の中断を余儀なくされた。第1原発の事故から5年以上が経過する中、建屋にたまる大量の高濃度汚染水の対策を含め、懸念をぬぐえない状況が浮き彫りとなった。

 第2原発の4基は東日本大震災が発生した2011年3月から停止。使用済み核燃料の冷却は長期間継続しているため、設備が止まっても制限値のプール水温65度に達するまでは1週間以上の時間がある。

 東電の岡村祐一原子力・立地本部長代理は22日、冷却再開までに約1時間40分かかったことについて「余裕があるという計算をした上での行動。長い時間とは思っていない」と述べた。

 ただ、第1原発事故発生当時に4号機などのプールが冷却できなかった記憶は依然として鮮明。早朝から報道関係者の取材問い合わせが殺到し、東電はこの日、2度にわたり説明の場を設けざるを得なかった。

 一方、第1原発の危険性は格段に大きい。海抜10メートルにある1~4号機とその南側にある建屋には高濃度汚染水が17日時点で計約7万8000トンたまっている。地震で建屋に新たな損傷が発生したり、津波が流入したりする可能性はゼロではなく、それは汚染水の外部流出につながりかねない。

 汚染水をためるタンクでは、漏れやすい簡易型が今も使われている。東電は今年度早期に漏れにくい溶接型へ切り替える予定だったが、達成できず、地震対策も必要となっている。