福島第1原発1号機を覆うカバーが撤去され、5年ぶりに事故直後の姿があらわになった1号機の原子炉建屋=10日午前6時すぎ(東京電力提供)(写真:産経新聞)

 東京電力は10日、福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆う建屋カバーの取り外しを完了したと発表した。カバーは事故から7カ月後の平成23年10月、放射性物質の飛散抑制のために設置されており、約5年ぶりに水素爆発した1号機の姿があらわになった。

 カバーの取り外しは1号機の使用済み燃料プールにある392体の燃料の取り出しに向けた準備の一環。今後、建屋上部のがれきの撤去などをすすめる。

 東電は昨年10月に天井部分の撤去を終え、今年9月から大型クレーンを使って側面部分のパネル18枚の取り外しをすすめていた。最後の1枚は10日午前5時59分に撤去を開始し、午前6時22分に完了した。

 放射性物質の飛散対策として、すでに飛散防止剤を散布し、細かながれきを吸引するなどしており、今後も、側面に風よけシートを設置する予定だという。

 東電と政府の廃炉工程表などによると、来春をめどに建屋上部のがれき撤去を開始し、31年度にも燃料取り出しのため装置の建設を始める計画。実際の燃料取り出しは、33年3月までの開始を目指している。