「取り壊し」か「保存」かで揺れる防災対策庁舎は休日には多くの観光客が訪れる=宮城県南三陸町(石田征広撮影)(写真:産経新聞)  ■町民らの声 町長、結論先送り  ■「あの惨事を忘れてはいけない」「遺族のこと思うと…」  東日本大震災から1年7カ月。巨大津波で42人が犠牲になった宮城県南三陸町の防災対策庁舎が「取り壊し」か“震災遺構”として残す「保存」かで揺れている。一度は取り壊しを決めた佐藤仁町長(60)が8月、再考や保存を求める町民らの陳情を受けて、取り壊しの再検討を表明したためだ。町議会は9月定例会で「早期取り壊し」の陳情を採択したが、法的な拘束力はなく、結論は決まっていない。