常磐自動車道が全線開通し、新しい道路で「通り初め」が行われた=1日、福島県富岡町(大西正純撮影)(写真:産経新聞)  東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で建設工事が一時中断し、福島県内で未開通になっていた常磐自動車道の常磐富岡-浪江インターチェンジ(IC)間が1日午後3時、開通した。これで常磐道は全線開通した。東北南部の太平洋沿岸と首都圏を結ぶ“浜の大動脈”の完成で、被災地の物流活性化や観光客増加が見込まれ、復興の加速に期待が高まる。  新たに開通した区間は福島県富岡町から同県浪江町までの約14・3キロ。放射線量が高く、現在も避難が続いている帰還困難区域や居住制限区域の富岡、大熊、双葉、浪江町を通っており、道路脇やICには放射線量を示す電光掲示板が設置された。  常磐富岡-相馬IC間は当初、平成24年3月までに開通予定だったが、震災と原発事故の影響で工事が中断。除染後に崩壊した路肩の修復などから工事を再開した後、順次開通し、この日、三郷ジャンクション(埼玉県)-亘理IC(宮城県)間総延長300・4キロ全線がつながった。  開通を記念して午前10時から常磐富岡IC付近で行われた式典に出席した安倍晋三首相は「人や物の流れが活発になり、福島のさらなる復興の起爆剤になると確信している」と述べ、内堀雅雄福島県知事や沿線自治体の首長らとともにテープカットやくす玉開きで祝った。その後、バスやトラック、関係者を乗せた車が浪江ICまでの新しい道路を「通り初め」した。