製材所に到着し、保存作業のため計測される「奇跡の一本松」=愛知県弥富市のヤトミ製材で2012年9月15日、大竹禎之撮影  東日本大震災の津波に耐えながら枯死した岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の幹が15日朝、保存作業のため愛知県弥富市の製材会社「ヤトミ製材」に10トントラックで搬入された。  3分割された長さ約19メートルの幹は今後、木の形状に合わせてさらに分割し、心棒を通せるように芯をくりぬく予定。従業員らが幹を傷つけないように、慎重に長さを測るなどしていた。  この夏に陸前高田市を訪ねた同社の加藤徳次郎社長(46)は、一本松の前で人々が手を合わせる姿が心に残ったという。「幹を壊さずに作業するのは技術的に難しいことだが、無事にやり遂げたい」と話していた。  幹はヤトミ製材での作業後、京都市の研究所で防腐液につけ、来年2月末に現地で枝葉のレプリカと組み合わせて復元される予定。  保存作業にかかる経費約1億5000万円を賄うため、陸前高田市は寄付金を募っており、10日現在で約2700万円が寄せられている。【高木香奈】