震災当時のままとなっている気仙沼向洋高校

 東日本大震災の被災当時の姿をとどめている宮城県立気仙沼向洋高校(気仙沼市)の旧校舎が3日、初めて一般向けに公開された。

 南北2棟ある旧校舎のうち、南校舎は震災遺構として保存されることが決まったが、北校舎は年明けにも解体作業が始まるため、一般公開は最後の機会となる。

 2011年3月11日の震災発生時、同校に残っていた生徒約170人は近くの高台に逃れ、無事だった。職員室がある南校舎にいた教職員ら約50人は、津波が4階まで達したため屋上へ避難。水がひいた後、被害が3階までにとどまっていた北校舎4階に移動し、一夜を明かした。

 同校の生徒たちは現在、約7キロ離れた別の県立高校の第2運動場に建てられたプレハブ校舎で学校生活を送っている。新校舎は18年度、約1・5キロ離れた内陸に完成する予定だ。