夕闇迫る南三陸町防災対策庁舎。周囲はかさ上げ工事ですっかり変わってしまったが、骨組みだけの姿が5年前の出来事を今も物語る=宮城県南三陸町で、竹内幹撮影

 盛り土に囲まれた宮城県南三陸町の防災対策庁舎。大津波で骨組みだけになった姿が43人が犠牲になった5年前の出来事を今も物語る。

 志津川中学校の仮設住宅で暮らす阿部節子さん(73)は、同庁舎近くで旅館を営んでいた。日課の散歩で高台から付近を眺める。旅館があった場所は道路に変わった。いつも思い出のふるさとの景色と今の風景を重ね合わせる。「海や山、自然に恵まれた穏やかだった生活の日々。忘れない風景。早く元の生活に戻りたい」【竹内幹】