トマンズ市内で本格的な医療活動を開始した自衛隊の医療援助隊=1日(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 【カトマンズ=天野健作】カトマンズの避難所で本格活動を始めた、自衛隊で組織された医療援助隊の先遣隊の医官ら4人は1日、市内にある最大規模の避難所、ラトナ公園を訪問した。公園には約2500人の避難者がいるが、これまで医師が来たことがないという。

 テントで生活するクマル・ラマさん(27)は「吐き気がする。地震から逃げ出したときに膝を捻挫した」と訴えた。近くの病院は重症患者で埋まっており、通常の診療は受け付けてくれないという。クマルさんは薬と湿布をもらって「医者に初めて診てもらった」と笑顔を見せた。

 「胸が痛い」と訴えた女性(48)は、症状を絵で紹介した本を指さしながら、診療を受けた。診療の列はひっきりなしに続くため、自衛官は途中で列を切り、「明日も来るから」と後続をなだめていた。

 約40人を診療した竹島幹雄・二等陸佐(47)は「避難者の不安は相当強い。笑顔で心配を和らげてあげたかった」と話した。