地震で両足を負傷し、痛みで泣き叫ぶパサンちゃん=ネパール・メラムチで2015年4月30日午後0時32分、望月亮一撮影  【メラムチ(ネパール中部シンドゥパルチョーク地区)平野光芳】ネパールの大地震で最大規模の被害を受けた中部シンドゥパルチョーク地区のメラムチに30日、日本赤十字社の緊急医療チーム5人と共に入った。チームは地元の診療所で負傷者らを診たが、25日の地震発生から5日が過ぎてようやく治療を受ける人も多く、現地の貧弱な医療体制は限界に達していた。  スマン・タマンさん(35)はこの日、か細い声で泣き続ける次女パサンちゃん(4)をかつぎ、約1時間の山道を歩いて診療所を訪ねた。パサンちゃんは通っていた幼稚園が地震で倒壊し、両足を骨折したが、きちんとした治療を受けるのはこの日が初めてだという。  左足の裏は傷口が5センチほどぱっくりと割れ、化膿(かのう)した部分にハエがたかる。スマンさんは疲れ切った表情で話した。「被災直後に軍が娘を診療所に運んでくれたが、患者が殺到して診てもらえず、あきらめて家に戻った」  日赤のチームはペットボトルの水で傷口を洗い、消毒や点滴で応急処置。パサンちゃんも落ち着きを取り戻した。今後、カトマンズの病院に移される。