ポカラの山道で土産物を売る女性。地震後に観光客が激減したという(吉村英輝撮影)(写真:産経新聞)  【ポカラ(ネパール中部)=吉村英輝】大地震発生から9日で2週間となるネパールで、主要産業である観光が危機に直面している。首都カトマンズなどの歴史的建造物倒壊に加え、世界最高峰エベレスト(8848メートル)で多くの犠牲者を出し、「危険」のイメージが増幅した。被災を免れた観光地でも海外客からキャンセルが相次ぎ、業界関係者は“風評被害”の影響を懸念している。  「地震被害はなく、安全なのに、向こう3カ月の宿泊やレジャーの予約の9割がキャンセルになった。これでは地震の“2次災害”に巻き込まれたのと同じだ」  カトマンズの西約200キロの第2の都市ポカラ。間近にヒマラヤ連邦をいただき、トレッキングなどの観光拠点だが、ホテル協会のパラジュリ会長は、こう訴える。宿泊客がなくなり、従業員を故郷に返したホテルも出てきたという。  実際、カトマンズと約30分で結ぶ航空路線は、震災前は1日50便近くあったが10便程度に激減。座席もガラガラだった。