地震で壊滅的な被害を受けた震源地の村バルパク。見わたすかぎりの建物が崩壊した。近所に住む知人6人が死亡した場所でアズテックスミー・ガレさんは当時を思い、そっと目頭を押さえた=ネパール・ゴルカ地区で2015年5月4日午後1時3分、望月亮一撮影

 ◇標高2000メートル 「ドルルルル」大きな揺れが2分間

 【バルパク(ネパール中部ゴルカ地区)金子淳】ネパール大地震の震源地の村バルパクに4日、入った。標高約2000メートル。急な斜面を5時間かけて登り切った先に、これまで見たことのないような多量の石や廃材があった。尾根に広がる村の中心地のはずだった。「道の両側に家や店が並んでいたが、全てなくなった。ツナミにやられたようだ」。鳥のさえずりが響く中、村人が言った。

 中部ゴルカ地区の中心都市ゴルカからふもとの村バルワまで四輪駆動車で約3時間。そこから約1000メートルを登った。道は至るところで崩れ、巨岩が転がっている。ネパール軍兵士がむき出しの斜面をシャベルで削り、階段を付けていた。

 何度も大きなかごを背負った人とすれ違った。バルワまで救援物資を取りに行くバルパクの村人だ。女性や子供、老人も多い。雑貨店経営のチョウンさん(41)は、バルワの学校で寮生活をしていた息子(14)を捜しに行く途中だった。