1日、カトマンズ市内の旧王宮で取材に応じるビカシュ・グルンさん(岩田智雄撮影)(写真:産経新聞)

 【カトマンズ=岩田智雄】勇猛果敢で知られる英軍のネパール人兵士、グルカ兵が大地震に見舞われたネパールに派遣され、被災者支援に携わっている。

 ネパールに派遣されたグルカ兵は20~30人。首都カトマンズ市内の旧王宮で取材に応じたビカシュ・グルンさん(26)のその一人だ。英軍工兵部隊の兵士で被災者向けに、水道水を浄化して5千トン入りの貯水タンクに入れるのが任務だ。

 ネパール東部コタン郡出身で、2009年に英国に渡ってグルカ兵となった。地震発生後の4月30日、支援部隊の一員としてネパールに派遣された。甚大な被害に「とても悲しくて、残念だ」としたが、支援任務を「ネパール人として誇りに思っている」と述べた。

 グルカ兵は1815年、英国東インド会社とネパールの戦争時に、東インド会社によってネパール住民の部隊が集められたのが始まりだ。第二次世界大戦では日本軍を苦しめた。英国は現在もグルカ兵の募集を行い、アフガニスタンなどの紛争地に部隊を派遣している。