多くの建物が倒壊した旧市街地で、救助活動をする日本の国際緊急援助隊=カトマンズで2015年4月28日午後6時1分、望月亮一撮影
【カトマンズ竹内良和】首都カトマンズの空港混雑の影響でタイ・バンコクに引き返していた日本の国際緊急援助隊の救助チームは28日、予定より1日遅れで首都に到着。ネパール有数の観光地、ハヌマン・ドカ(旧王宮)で、がれきの下敷きになったとみられる人の救出活動に、約40人態勢で着手した。
地元ガイドによると、旧王宮は普段、車や人でごった返しており、観光客を含む多くの人が巻き込まれた可能性がある。旧王宮前の広場にある寺院も壊れ、人が取り残されている恐れがあるため、救助犬も使って捜した。捜索は29日も続ける。
首都の空港には、中国軍や米軍の大型輸送機、世界各国のレスキュー隊なども次々と到着。遅れていた救出活動は、やっと本格化しようとしている。