ゴダタベラ村に到着したネパール軍のヘリコプター。地震発生時、軍所有のヘリのうち全国に分散した被災者救助に向かえるものは9機しかなかった。(PHOTOGRAPH BY AUSTIN LORD)

 ネパールで発生した大地震から2週間が経過した。急峻な地形の同国では今もなお混乱が続いており、輸送手段として有用なのは唯一、ヘリコプターだけだ。

 地震発生時、ネパールにあったヘリは、軍所有の9機と民間業者所有の22機のみ。当初はその数少ないヘリを用いて、山奥の村に散らばった推定1万6000人のけが人救助に当たっていた。カトマンズ トリブバン国際空港のビレンドラ・プラサド・シュレスタ空港長代理 は、地震直後の非常事態を振り返り、「もしあと40機ヘリがあったとしても、到底足りなかっただろう」と語る。

 多くのネパール人は、一刻を争う状況でまともにヘリを配備できず、対応が怠慢であるとして政府を非難した。被害が大きかったラスワ郡ランタン地域にある村、キャンジンゴンパに住むラクパ・ジャンバ氏は、「政府は外国人の救助しか考えていませんでした。私たちはいないも同然だし、力もありません。政府は愚かです。この村にはもう何年もリーダーがいないし、選挙も行われていないから何もできない。見捨てられたようなものです」と語った。

 2週間がたった今、全国で高まる支援物資の需要にまったく対応できていないネパールに、インド、中国、米国から23機のヘリコプターが応援にかけつけ、救助活動に取り組んでいる。