地震で大きな被害を受けたダルバール広場(1日午前、ネパール・カトマンズで)=竹田津敦史撮影
【カトマンズ=丸山修】地震発生から2日で1週間となったネパールで、主力の観光産業が打撃を受け、経済に影響を及ぼす懸念が高まっている。
観光の目玉だった世界遺産の遺跡など古い建築物は、軒並み甚大な被害を受けた。首都カトマンズで観光客が集う最大級の繁華街「タメル地区」も7割近くの店が閉まり、閑散としている。
政府関係者などによると、1979年に世界文化遺産に登録されたカトマンズ盆地では、19世紀前半に建てられた「ダラハラ塔」が倒壊した。この塔は81年前の1934年の地震で被害に遭い、再建されたもので、約10年前から一般公開されていた。カトマンズ中心部に位置する「ダルバール広場」でも被害が出たほか、多数の寺院が損壊した。